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「一生楽しく浪費するためのお金のお話」から学ぶ"浪費"と"一生"

引用:Amazon「一生楽しく浪費するためのお金のお話」

 

「私の一生、いくらあれば安心ですか?」

こんにちは、ダンナです。

今回は「一生楽しく浪費するためのお金のお話」について、ダンナの見解や感想を混じえながらお話していきます。

 

本書はオタク女子である「劇団雌猫さん(四人組)」と自身もオタクだという楽天証券経済研究所の「篠田尚子さん」による共著です。

冒頭でも述べた「私の一生、いくらあれば安心ですか?」をテーゼとして進行していくお金のお話。

対話形式で書かれているため、漠然とお金の不安を抱かれている方にも抵抗なく読める一冊だと思います。

 

健やかな浪費生活3つの鉄則

自身もオタクであるという篠田さん。

彼女が本書の中でオタクに贈る「お金を使うということに、過度に後ろめたさを感じないでほしい」という言葉は、非常に心強いワードなのではないでしょうか。

投資・貯蓄系の書籍では、

「なるべくお金を使わないようにしよう」

「無駄遣いをしなければ貯められる」

「足るを知る」

と言った、浪費に対して後ろめたさを感じるワードが多用されます(特に近年のFIRE本とか…)。

僕が好きな「支出の最適化」という言葉も、人によっては「そんなケチ臭い生き方したくない」と思う方も居るかもしれません(本質は篠田さんと同じような考えですが…)。

 

しかし、篠田さんは浪費家であるオタクこそ、きっかけさえあればお金を貯めることが出来ると言います。

まず何からやれば良いのか。漠然とした不安を抱える人は以下の三つを学ぶことが大事であると本書は述べています。

 

鉄則1 自分が使うお金は自分で稼ぐ

鉄則2 使える国の制度は徹底的に使い倒す

鉄則3 いざという時のための備えは3段階で

 

これら三つについて、僕の視点も加えながら解説していきます。

 

鉄則1 自分が使うお金は自分で稼ぐ

本書では浪費女子如何に関わらず、「女性であるからこそのマネープラン」を考える必要があると述べています。

例えば平均寿命。女性は男性と比較しても長寿になる傾向があります。嬉しいことである反面、死ぬまで推しに貢ぐには厳しい現実でもあります。

また、働き続けることで「社会的信用」を獲得し、遠征時に必要な飛行機や新幹線、チケットやグッズなどを買うのに必須とも言えるクレジットカードを持ち続ける努力の大切さも説いています。継続して稼ぐ力がある人は社会的信用にも繋がるのです。

ところで皆さんは「給与明細」をしっかり読んだことはありますか?

健康保険や厚生年金、雇用保険などについて把握することは「一生楽しく浪費するため」に必要な知識であり、力となります。

今回の記事では詳しく説明しませんが、本書では給与明細の読み解き方や健康保険や厚生年金の凄さについて丁寧に解説されています。

気になる方はぜひお手に取ってみてください。

 

鉄則2 使える国の制度は徹底的に使い倒す

つぎに大切なことは「国の制度を徹底的に使い倒す」ことです。

「遠征時になるべく安く抑えよう」

「ポイントを貯めてグッズを買おう!」

こういったお得なサイトやクーポンを駆使して努力をする人が多いと思いますが、国の制度であるNISAやiDeCoって知ってる?と聞かれても

「NISA?あ~なんか聞いたことある」

iDeCoってなんかお得なんでしょ?」

と答えることは出来ても、実際にやっていない方もいるのでは無いでしょうか。

 

篠田さんは「浪費を続けたいなら、増やすに超したことはない」と力説しています。

本書では「推しの解散や退団といった、どうしてもまとまったお金が必要なとき」はNISAを、「節税効果の恩恵を受けつつ老後に備えるとき」はiDeCoを活用すべしと分けています。

NISAの利点は投資で得た運用益が非課税になるため、10万円増えたら約2万円税金で取られるところを満額推しに貢ぐことが出来ます。

一方、iDeCoは60歳まで基本的に引き出すことが出来ませんが、節税をしつつ、半強制的に蓄えることが出来るため、「お給料だけでは足りなくなったので、貯金を切りくずしてしまった」といった失敗が起きにくいのがメリットであると言えるでしょう。

 

個人的な感想ではありますが、生活費の3カ月分を貯金して、更にNISAとiDeCoを活用出来ているのであれば、残りは全てオタク活動に使っても構わないと思っています(本書よりもルールは厳しめですが、同じようなことを述べている箇所があります)。

 

身近なオタクであるヨメを見るに、「推しに貢いだことが原因で、将来の自分が大変になる」なんてことがあって良いとは個人的に思いません。

繰り返しになりますが「一生楽しく浪費するため」には、ある程度の準備も必要であると言えます。

詳しい方法や解説は本書を(以下省略)。

 

鉄則3 いざという時のための備えは3段階で

最後の鉄則は「いざという時のための備え」についてです。

本書では「預金」「保険」「年金」の3段階に分けて準備することがポイントと述べています。

 

預金は「日々の生活費+月収3カ月分」を目標に貯めると良いとしています。2週間や1カ月といった短期定期預金により使いにくくする工夫が必要であると述べています。

また、女性は保険に入りすぎなケースが多いそうです。手取り月収の5%以内を目安に見直すことをオススメしています。

年金についてはiDeCoの活用を再度推奨しています。一生楽しく浪費するためにも掛金の上限を目指してみましょう。

詳しい方法は(以下略)。

 

オススメポイント

最後に、なぜこの本をオススメするのか。

簡単に書いていきたいと思います。

「浪費=悪」としないスタンスである

この本をオススメしたいと思えた最大のポイントです。

本書は一貫して「浪費=悪」としないスタンスで話しています。

「一生楽しく浪費するためのお金のお話」というタイトルに相違ない内容で、多くの方に刺さるアドバイスであると思いました。

冒頭でも述べましたが「お金を使うということに、過度に後ろめたさを感じないでほしい」に嘘偽りはないと思います。

 

自分に近いオタク像から学ぶことが出来る

オタクは多種多様、千人十色。推しがアイドルやアニメの人も居れば、解釈を広げればコスメやスポーツ観戦オタクなどもいます。その活動によりかかる費用や悩みが異なるのも必然であると言えます。

本書では年収や貯蓄額、推し活にかかる費用など異なる事情を抱えるオタクに対して、まずは何をすべきかアドバイスをしています。

自分に近い事例を見つけて「なるほど、ここから始めればよいのか!」と気付きを得られるでしょう。

 

オタク女子のお金事情が分かる

アンケートによりオタク女子の実情が赤裸々に公開されています。

年収や居住形態といった統計的なデータもあれば、Q&A形式によるお悩み相談などのコンテンツが豊富で、お金の話ばかりでは飽きてしまいがちですが、最後まで楽しく読み薦めることが出来ます。

 

オタクならではの貯金の方法が紹介されている

これはネタバレになるため詳しくは書きませんが、オタクならではの貯金の方法が多く紹介されています。貯金が苦手な人でも出来る、オタクの推しへの想いを上手に昇華させたナイスアイデアだな~と想いました。

 

最後に

他の投資・貯蓄系の書籍では見たことがない面白いコンテンツやQ&A形式のお悩み相談、一般のオタク女子からの貯蓄についても紹介されています。

お金について相談するのは少し気が引けるという方、仲間はこの本の中に居ます。

一人で悩まず、まずは一読することをオススメします。

それでは良いオタクライフを。

 

【購入はこちらから】

Amazon一生楽しく浪費するためのお金の話/劇団雌猫×篠田尚子

楽天市場一生楽しく浪費するためのお金の話 [ 劇団雌猫 ]

 

※他にもこんな記事を書いています。

 

okomemgmg.hatenablog.jp

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