ごはんがおいしい。

将来新潟に還りたい夫婦の生活記録

MENU

【資格】健康の指標「気・血・水(津液)」とは?

こんにちは、ダンナです。

今日も和漢膳(薬膳)の基礎について、

自分の備忘録を兼ねてまとめていきたいと思います。

前回が未読の方は、まずコチラから。

 

okomemgmg.hatenablog.jp

 --------------------

目次

 --------------------

(1)体質や状態を知るための「気・血・水」とは

 東京医学では気・血・水の3つが、人間の体の働きを維持していると考えられ、薬膳を作るためにも大切な考え方です。これらが、不足したり滞ったりすることで、様々な症状が現れると考えられています。

 「」とは、人体を構成したり、生命を維持したりする基本物質です。気には強力なエネルギーがあって、絶えず運動する特性があると考えられています。

 要するに、生命を支える原動力となるエネルギーのこと、と覚えておいてください。身近な使われ方だと、元気や気合、気力の気ですね。

 「」とは、赤い液状物質で、人体を構成し、生命を維持する基本物質の一つであり、豊富な栄養と潤す作用のあるものです。

 簡単に説明すると、体中の組織に栄養や酸素を運ぶ赤色の液体のことです。まあ、皆さんもご存じの血液ですね。

 「水(津液)」とは、人体の正常な水液すべてのことです。胃液や腸液、涙などの総称を水と言います。

 おおまかに血液以外の汗・リンパ液などの無色の液体と覚えてもらって大丈夫です。水は津液(しんえき)とも言うので、薬膳や中医学を学んでいくと、どちらかの用語で使われます。今回は水(すい)を基本として話してくつもりです。

 

以下は、「気・血・水」の関係が分かる図です。

f:id:PandD823:20210107104718j:plain

作者: uatelierさん

(2)生命を支える「気」とは何か

 「気」とは、血や水とは違い、目に見えるものではないため、その働きが分かり肉かもしれません。例えば元気がない、気が抜けているということがあると思います。元気がないときやほっと一息つけて気が抜けたときに、風邪をひいてしまったり、体調を崩してしまったりする経験があると思います。この不調の原因が、「気」が不足した状態「気虚(ききょ)」というものであると考えられています。

 「なんだなんだ?突然新しいワードが出てきたぞ?ダンナ!もっと説明しろ!」って、言われそうなのでもっと簡単に…。

 気虚というのは前述のとおり「気が不足した状態」を指す指標で、気が不足すると動機や息切れ、倦怠感や脱力感などなどの症状が出ると考えられています。気の不足する箇所によって、心気虚や肺気虚などがあるんですがそれはまた後日説明します(ややこしいからね!)。

 この「気」には、両親から与えられ、生まれたときから持っているものを「先天の気」と、食べ物や環境から得られる「後天の気」と言います。

 食べ物を胃腸で消化・吸収して、体の原動力となるエネルギーにします。この「気」は穀物からもらった気ということで、「穀気(こっき)」と呼ばれます。穀物だけを指すわけではないんですけどね…。

 体中を駆け巡る「気」は、この穀気と、呼吸によって取り入れられる「精気」、さらに「先天の気」が合わさったものであると考えられています。

 要するに、食生活や生活習慣で「気」の不足や滞りを防ぐことが出来るぞ!ということですね。

 この食で予防できるという考えがダンナの勉強するキッカケになった考え方ですね。というのも、ヨメと暮らし始めのころすぐに、ヨメが体調を崩してしまい、オロオロした無力感が辛かったんですよね~…。そこで、「これからは体調に気を使って食事を作ろう…」と思ったわけです。毎日毎食薬膳を作るは現実的に難しいですけどね。

(3)体に栄養を運ぶ「血」とは何か

 「血」とは、西洋医学でいう血液と少し考えが異なります。東洋医学でいう「血」は、血液そのものを指すほか、全身に栄養や潤いを与えることや、血液循環の意味を含んだ、広い概念を指します。

 「気」と「血」は常に一緒に体中を巡っているため、血液の量や流れの異常は、「気」が密接に関係しています。「気」の巡りが悪くなると、「血」の巡りも悪くなるのです。

 「気」という原動力が無ければ、「血」の量的不足のみならず、血行が悪くなり栄養を運ぶ機能も衰えてしまいます。

(4)体全体を潤す「水」とは何か

 「水」とは、飲食物に含まれている水分を吸収して、体に必要な形に変えて作られるもので、いつも飲んでいる水(みず)を指すものではありません。飲食物に含まれる水分は、「脾(ひ)」によって分けられます。さらに、小腸や大腸で清らかなものと濁ったものに分けられ、清らかな成分が「水(すい)」と呼ばれます。そのため、「水」が不足しているからと言って、水(みず)を飲めば改善されるというわけではないということです。

 「水を飲んでも体調が改善されないな~」という経験がある方もいるやもしれませんが、東洋医学的には「水(すい)」の不足が出来ていなかった…ということになります。

 「水」は「腎」の働きにより、「肺」まで持ち上げられ、「肺」の働きにより、体を潤し、膀胱から尿として排泄されます。何を言っているのか分からないとおもいます。僕も始めはそうだったので、とりあえず「ふ~ん、なるほど(わからん)」と聞き流してOKです。後々理解できると思います。

 「水」と「血」の違いは、血管の有無です。「血」は血管から外に出てしまうと機能しませんが、「水」は血管の外にも自由に出入りし、機能します。

 

(5)まとめ

 ①「気・血・水」は体質や健康状態を図る指標である

 ②「気」は生命活動のエネルギーとなるものである

 ③「血」は血液やその機能を指すもので、「気」と密接な関りがある

 ④「水」は水そのものではなく臓器により分けられた清らかな成分である

 一度で全部覚えるのは難しいと思いますので、今回はここだけでも覚えてもらえればな~なんて思います。

 

(オマケ)悪寒のする風邪や冷え性対策に「生姜紅茶

 最近は新型コロナウイルスにより、予防やら免疫やらが見直されているかな?と思います。そんな今だからこそ、美味しく楽しく健やかに過ごせるために薬膳をためしてみてください。簡単な薬膳レシピをご紹介します。

 

【材料】

 ・紅茶(ティーパックでも可)

 ・生姜(すりおろしたもの)

 ・ハチミツ(黒砂糖でも可)

  <それぞれスプーン1杯程度>

【作り方】

 普段の紅茶の入れ方と変わりません。

 材料をポットに入れて、熱湯を注ぎ、数分蒸らすだけ…!

【効果】

 ・生姜は「血」の巡りを良くしてくれるので免疫力向上が期待されます。

 ・ハチミツは疲れを緩和してくれて、更には入眠効果があります。