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真っ赤に染まる帝劇の夏~ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル観劇感想ブログ~前編

こんにちは!ヨメです。

今回は2023夏、帝国劇場をアツくしたこちら

ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』

の感想を前編・後編に分けてお送りします。

今回は前編、作品や全体的なことについて、できるだけネタバレ無し、そしてフラットに…。

後編では、キャスト毎にクローズアップした感想をバリバリの贔屓目でお送りします!→こちら

ヨメ的にめちゃくちゃ思い出深い、大切な作品になりました。

 

ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』とは? 

公式のホームページをまずはどうぞ。一番間違いないので(それはそう)。

www.tohostage.com

 

かいつまんでお話すると…

2001年に発表された同名の映画が大元の作品で、2019年ブロードウェイで『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』が開幕。

大ヒットを博し、各国での公演が始まりました。とうとう2023年夏、日本に上陸!というわけですね~。

 

特筆すべきは、作品の舞台(キャバレー「ムーラン・ルージュ」)を再現した豪華絢爛な舞台セット。

そして、数々のヒット曲をリミックスした"マッシュアップミュージカル"である点でしょう。

マッシュアップミュージカル…既存の曲をリミックス・マッシュアップした曲を劇中で使用するミュージカル。既存の楽曲をそのまま劇中で使用するものは「ジュークボックスミュージカル」と呼びます。

 

洋楽にまっっったく明るくないヨメでも「あ!これ聞いたことある!」というメロディが随所に使われていました。

 

なにより、観劇中の空気感・ノリが、私が今まで見てきたミュージカル作品とは全く別物。

日本で上演される殆どの作品では、"静かに観劇""客席が許されるのは拍手だけ"が当たり前。

しかし、ムーランルージュ「ブロードウェイのノリをそのままお届けしま~~~す!!」と言わんばかりの熱量とノリ

音楽に合わせた手拍子はもちろん、「ヒューヒュー!」等の掛け声は大歓迎!

キャストが客席を煽れば、客席はそれに応え、さらにヒートアップする劇場…

もちろんそれだけでなく、全役オーディションで選ばれたキャストの皆さんのお芝居・歌・ダンスはどれも素晴らしかったです。

見るもの感じるものすべてが、まさに"エンターテイメント"でした!楽しい!!!

 

それこそ音楽やミュージカルに詳しくない人・初心者の方も、もちろん玄人さんも、終始楽しめる作品だろうな〜と思いました。

2024年の再演もすでに決定しており、来年はダンナも連れていけたらいいな〜なんて思ったり。ほんっと〜〜〜〜に、楽しかった!!!

 

ムーラン・ルージュ、ここがスゴかった

劇場が化ける!!真っ赤に染まった帝国劇場

「こんな帝国劇場見たことない!」

客側はもちろんキャスト側も、口を揃えてこう語ります。

「とにかく真っ赤!」「日本じゃないみたい!」

 

ステージはもちろんのこと、劇場入り口・ロビーまで"ムーラン・ルージュ仕様"になっていました。

劇場に着いたその時からワクワク度がup!来たぞ〜!始まるぞ〜!!という気持ちにさせてくれます。

劇場内だけでなく、デコレーションされた劇場の外側までもがフォトスポットの様相。人がすごい…

 

というわけで、実際の様子をご紹介。まずはロビー!

こんなゴージャスな赤幕、普段はありませんからね…

写真では分かりづらいですが、赤の照明で空間そのものが赤色に。

そして劇場だけでなくロビー内もずっとBGMが流れていて、目も耳も"ムーラン・ルージュ!"尽くし。劇場に入った瞬間、否が応でも!気分がアガります!!

 

2階ロビーにはこんなフォトスポットも。

イカしたお嬢様方が、バチバチにキメた服装でお写真撮ってSNSにうpするヤツです…(言い方…)

推したちもここで写真撮ってSNSに上げてましたね…そういうことするとみんな真似したくなるよね〜〜〜同じポーズでね〜〜〜わかる〜〜〜〜

 

さて。肝心のステージ!こちら!ドドン!!!

2階席、大変見晴らしの良い席にご縁をいただき…

前の席の人が不在のタイミングで撮れたお写真がこちら。

ちなみに、開演前・幕間・終演後、ステージ上に演者がいない時間は自由に撮影OK!この豪華さは確かに、(売る側も観る側も)撮らなきゃソンですよね。

 

まず入ると目に飛び込む、「MOULIN ROUGE」の電飾看板。ハートカワイイ…

空間そのものが文字通り真っ赤。(客席照明が赤色なので…)入った瞬間から「世界が赤!」です。

天井のシャンデリアや照明、バカでかい象さんと風車。これはお話の舞台となるキャバレー「ムーラン・ルージュ」の世界観をそのまま再現したものです。

 

つまりは束の間、帝国劇場の客席はキャバレー「ムーラン・ルージュ」の客席になるってコト…!上流階級のセレブ気分で観劇できますよ(チケ代的に間違ってないですけどねHAHAHA)。

 

終演後、劇場周辺は興奮冷めやらぬ人たちで賑わいます。

劇場入り口の写真、みんな撮りたくなるよね~わかる~~~

 

細かいところもムーランルージュ仕様。かわいい。

 

こんな感じのラッピングは今までもありましたが、ここまで細かく…ましてやロビーまで、ってのはなかったんじゃないかな〜と思います。熱の入り方が凄い。

 

お約束の看板。ここは通常運転ですね。

 

いつもの写真だけじゃなく、ちょっとおめかしして劇場に行きたくなる、そんな空間。

作品の中身だけでなく、劇場からすでに"まさにエンターテイメント"なのです…!

 

豪華な訳詞提供アーティスト、そして劇中劇を使った見事な構成

何度も繰り返すようですが、洋楽に詳しくないわたくし。

それでも「聞いたことある!」なメロディーが何度も流れて楽しかったですよ~!

公式HPではSpotifyで一部視聴できる仕様になっているので、ぜひ今すぐ"新しいタブで開"いて、BGMにしながらこの後の文章を読み進めてみて下さい。笑

 

さて。日本で上映するにあたり、歌詞を日本語に翻訳する必要があります。

通常は専門の翻訳家さんが担うことが多いようなのですが、本作では

”現在日本のミュージックシーンで活躍するアーティストたちによる、日本公演の訳詞提供が実現!!”

なのだそうです。

見てみるとね、邦楽シーンも人よりは詳しくないわたくしですが(なんだったら詳しいんだお前は)、「おぉ!!」となるアーティストばかりです。

 

これについては発表当初色んな意見を目にしましたが、幕が開いてしまえば絶賛の嵐…だったと思います、少なくとも私の周りでは!

たらればの話にはなりますが、本作では「ミュージカル曲を訳詞」ではなく、「既存のヒット曲をマッシュアップした曲を訳詞」する必要があったため、ある種自然な流れだし、より本来の意図を汲み取った訳詞に仕上がっているのかも、と思ったり。

ポップスの曲をより"わかっている"人の感覚が必要だったのかな~…しらんけど…(すっとぼけ)

 

さて。本編のストーリーは、こちらに記載の通り…

クリスチャンがサティーンと恋に落ち、ムーランルージュでのミュージカルショー成功を目指す、というストーリー。

 

前半は、シンガーソングライターのクリスチャン"ならでは"の…ある意味ベタな、歌で想いを伝え、サティーンと通じ合う微笑ましい展開。

後半ではストーリーが大きく動き、ガラッと雰囲気が変わります。

それぞれの苦悩や衝突、すれ違い…その中で劇中劇のナンバーが多く登場し、その歌詞や情景が次第に登場人物本人たちの言葉そのものへ…。

ラストシーンは、なるほど見事…!という展開であると同時に、胸が熱くなる結末でした。(未見の方はぜひ見てくださいね…!)

劇中劇が現実にリンクしてゆくのはなんというか素敵だな~と思いました。ある意味ベタなのかもしれませんけど。(ベタが、いいのよね…)

 

更に「ムーラン・ルージュ」を見ていて面白いな~と思ったのが、作中の歌にいくつかパターンがあるんですよね。

  1. 感情の昂りから歌が始まる、セリフと地続きの歌(よくあるミュージカルで歌うのと同じ)
  2. 登場人物が「歌うぞ!」と思って歌う歌(歌で想いを届けるよ的な←これクリスチャンぐらいだけど)
  3. 劇中劇(またはその稽古中)のミュージカルナンバー

おそらく本作では劇中劇の存在によって、同じ「歌を歌う」という行動も、それぞれの歌い方・熱の入れ方・気持ちの入れ方など全く別物なんだろうなぁと思うなどしました…。(伝われ…)

 

そんなわけで、サントラはこちらからどうぞ~!

私も近々購入して、いつでもどこでもMR!の思い出に浸りたい所存です…

 

人生最高値をゆく!チケット代…でも納得。その理由とは?

「チケット代が高すぎる!!!」

ということで、当時話題になりましたねぇ…(遠い目)

 

でも実際に観劇してみれば…もっと言えばこの作品の裏側を知れば、値段には納得せざるを得ないのかな、と思います。

理由は以下の通り。

  • 豪華な舞台装置、その分の輸送費・人件費
  • 国内スタッフ陣も豪華、人件費高そう
  • 本場スタッフの渡航代、人件費
  • 版権代もありそう
  • 衣装は全キャストオーダーメイド

 

ダブルキャストも多い本作、なんでもすべてのキャストの衣装・ウィッグがオーダーメイドなんだとか!

衣装点数が多い女性キャストについては、衣装合わせのためにシドニーまで渡航したらしいです…(ムーランルージュの公式Instagramを参照)

 

実際衣装もね、すっご~~~く美しかった。

キラキラできわどい衣装が多い中、いやらしさとかを感じず、セクシーで美しい!って思えるのは、やはりその細かな採寸あってのことなんだろうなぁと。

 

ま、ゴージャスを造るにはやはりゴージャスな資金が必要…ということなんでしょう。笑

クリスチャン役の井上芳雄さんもどこかでこの件に触れていましたね。

なんなら「値段だけみたら高いけど、本場に比べたらむしろ安い」らしいです。

 

でも確かに本作は、今までと一線を画すクオリティと豪華さを備えた作品だったと感じます。

今後もこの値段帯でチケットを売るってことは…それぐらいのものを提供してくれるんだよね??という話ですよねェ…(これは圧をかけています)

これに味を占めて、ただの値上げのキッカケにならないことを切に祈ります…

 

更に文句を言うなら、本場はもっと細かい席割・値段設定になっているので、来年の再演はもうちょっとそれに近づいたらいいのにな~~~と思います。

だって…最前列ど真ん中と、一階席後方の見切れがある席、同じ値段って…!!!ねぇ…!?!?!

 

魅力的な登場人物と、胸を打つ物語

物語の登場人物、皆が魅力的でした。

俳優の贔屓目ナシで見たら誰が好きか、みたいな話で永遠にお酒飲めそうですよね…

 

ティーンやクリスチャンは見ていて楽しいけれど、繊細さと強さを併せ持ったロートレックも好きだし、サンティアゴとニニの二人も見逃せない…!

ティーンを中心とした、ムーランルージュのメンバーとの関係性も見ていて楽しいです。

悪役ポジションのデュークだって、根っこから悪人ではないのが透けて見えるから、見ていて嫌な気持ちになりませんし…むしろ人気だろうなぁ…。

 

みんなそれぞれ魅力的で愛おしい!そう思える作品です。

キャラクターの関係性を語ると楽しくて止まらなくなるので、これは後編に。

 

お話のラスト。

クリスチャンは「人生には4つの大切なモノがある」と客席へ語り掛けます。

――「真実」「美しさ」「自由」「愛」

これは、サティーンがクリスチャンに――ムーランルージュの皆に、残したメッセージでもあるんだろうなぁと思います。

この言葉はどういうことなんだろうか、自分はどうだろうか、そんなことを考えさせられるストーリーでもありました。

 

そんなしんみりムードで終幕…

…させねぇよォ~~~~~?!?!?!

ということで、最後はハチャメチャに歌って踊って、ステージも客席もみ~んな揃ってブチ上がって終幕!!

…そんな終わり方が、心から愛おしくて、本当に本当に大好きです。

まさにひと夏の思い出。永遠に忘れたくない、忘れられない思い出です。

 

さいごに(後編に続くよ)

何から何まで最高。歌も踊りも芝居もキャストもストーリーも!!

そんな作品に出会えたことは私の財産でしょう。ありがとうムーランルージュ

 

と、ここまで極力ネタバレ無し、当たり障りない全体的な感想をお届けしました!

"まだムーランルージュ見てないよ!"って方も、当記事を読んで「来年見てみるかァ!」と思っていただけたら幸いです。(チケット戦争頑張ろうね!!!)

 

後編の記事では、細かい感想やキャスト贔屓目バリバリな感想、キャストによる違いで感じた話などなど…をお送りする予定です。

 

2024.01.07…後編更新しました!

【後編はこちら!】

okomemgmg.hatenablog.jp

 

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